2022年12月09日


最初にはりけ〜んずとベストアマチュア賞の深海魚のトーク。香盤表に書いてあった予定時間より5分ほど遅れて始まりました。
ネタの内容は書かないようにとのことなので、ネタバレなしで感想を簡単に書きます。ネタのタイトルも伏せます。

※12/19 決勝が終わったのでネタのタイトルを追加しました。

Aブロック

・深海魚 M-1
M-1あるあるのようなネタ。温かい空気になりました。

・金属バット 占い
ワイルドカードで復活。友保さんがコロナになって心配されていましたが、無事に間に合いました。…が、深海魚がトークとネタで15分近く舞台にいたわけで、さらにM-1自体をネタにした漫才だったので、その後だと客席の気持ちが切り替わりにくく、集中力が下がっていたように思いました。ワイルドカードだとストレートに決勝に行かなければいけない、ただトップバッターなので非常に不利…という状況を改善するための措置だったと思うのですが、結果的には普通にトップバッターの方がウケやすかったと思います。

・カゲヤマ 妹
ここも深海魚の兄妹コンビだという話にちょっと引きずられたような。YouTubeの予選動画でバレていた部分も大きいですが、たっぷり間を取ってキレるのが素晴らしい。

・シンクロニシティ 五十音
発想ももちろん、リズム感もすごいネタ。

・ママタルト マクドナルド
よくウケていたと思いますが、後半盛り上げようとした部分があまり波に乗り切れない感じがしました。

・ハイツ友の会 乗り物
これもいいネタ。

・THIS IS パン 恐竜映画
これもいいネタ。なのですが、説明漫才コント(と言うのが正式かはわかりませんが)だとママタルトの方がウケていたかなあと。

・カベポスター 大声大会
準決勝を見るようなお笑いマニアならみんな知っているネタですが、よくウケていました。ここまでのネタだと明らかに一段上なので、ようやく波にきっちり乗れた組だったと思います。

Bブロック

・令和ロマン 恋愛リアリティショー
立派にウケていました。強いて言うならオチがちょっと、テレマークが決まらなかったというか…。

・真空ジェシカ シルバー人材センター
大喜利漫才コント(と言うのが正式かはわかりませんが)という点では令和ロマンと似たジャンルですが、一枚も二枚も上手な感じ。さすがのウケっぷりでした。

・かもめんたる ものまね
すごい!う大さんの不穏なたたずまいと喋りでぐいぐい笑わせるネタ。ただ中盤以降ちょっと笑いが小さくなったような。

・マユリカ 二次会
ここまででもまだ客席の空気が落ち着いていないような感じがしていましたが、関西弁のテンポのいい漫才でようやく落ち着いたように思いました。

・キュウ 自己紹介
ずっと面白かったしずっとウケていました。ここまででダントツ。

・ミキ おさがり
客席の期待感は大きかったですが、中盤以降あまり盛り上がらず。ちょっと気の毒になってしまう内容だったからかもしれません。

・ヨネダ2000 餅つき
去年も立派にウケていましたが今年はさらに大きな笑いを取っていました。去年のランジャタイぐらいお客さんに好かれていますね。

Cブロック

・ケビンス ロケ
大喜利漫才コント+コンボイさんのキャラクター。かなり善戦していました。

・ダンビラムーチョ 演歌
THIS IS パンのネタを見た時点でダンビラムーチョが盛大にネタかぶりするんじゃ…という懸念がありましたが、やっぱりそうでした。気の毒。

・ダイヤモンド 居酒屋
着眼点がはっきりしていてよいネタだと思います。

・ビスケットブラザーズ 英語
コントで優勝して漫才はこんな発想のネタができるってどういうこと?発想も斬新さもダントツ、あとは笑いの量がもうちょっとだけ大きければという感じでした。

・ヤーレンズ テーラー
吉本を辞めて東京に来てもう何年になるのか。長いこと非吉本ライブ界隈で期待されてきた彼らがやっと準決勝に。ただ、衣装とか見た目がこんなに地下っぽかったっけ?と思って気になりました。

・ななまがり デート
やってることは大喜利漫才コント的なのですが、パワーがすごい。かなりウケていました。

・ウエストランド あるなしクイズ
素晴らしい!期待感を上回る面白さでぐいぐいとウケていました。

Dブロック

・さや香 衰え
めちゃくちゃ面白かったです。客席もずっとウケていました。

・ストレッチーズ 好きな子
さや香を見ている途中で、「これは次のストレッチーズはまずいのでは」と思ったらその通りになった感じでした。ホームのライブだと後半のヒートアップでお客さんががっつりついてくるのですが…。

・コウテイ 宇宙人
結構ウケていたと思います。

・オズワルド 感謝の気持ち
ウケてはいるのですが、彼らの初めて準決勝でこのネタをやっていたらウケているかなと思うと、金属バットや見取り図が準々決勝で落ちたのと同様に評価が下がるような気がしました。

・ロングコートダディ マラソン
地味に発想がすごいと思います。

・男性ブランコ 音符
こちらは派手に発想がすごい。

・からし蓮根 朝のニュース
前に決勝に出た時よりもさらにうまくなっているように思いました。立派にウケていました。

見終わって9組選ぶとしたらの予想は以下の通りでした。

カベポスター
真空ジェシカ
キュウ
ビスケットブラザーズ
ななまがり
ウエストランド
さや香
ロングコートダディ
男性ブランコ

その日のうちに発表されたファイナリストは、上の予想からビスブラとななまがりが抜けて、ダイヤモンドとヨネダ2000が入りました。
これだけ予想しやすいということは、ウケ具合+ネタの出来その他の印象でかなりわかりやすい採点が行われているということだと思います。
ダイヤモンドは意外でしたが、2019年のニューヨークみたいに他とかぶらないネタだというのが評価されたのかなと思います。

一番気になったのは、トップバッターにベストアマチュア賞を持ってきたことでした。
それ自体はいいと思うんですが、トーク含めて長すぎたかなあと。香盤表だと17時15分から深海魚のネタ開始予定だったのに、トークが始まる時には17時20分ぐらいになっていた記憶があります。

準決勝の最初に、一つの組がトークとネタ合わせて15分以上舞台に立っていたというのは珍しいことだと思います。
しかもネタがM-1自体を題材にしたもので、これがラパルフェがトップバッターではりけ〜んずと10分以上トークをしてから、「M-1のエントリー料は〜」みたいなネタをやって、その後に準決勝が始まったらと考えると、やっぱりなかなか空気が切り替わりにくくなると思います。
もともとAブロックは重いですが、最初にいわば大会を裏から見るようなネタを見たことの影響がうっすらと残り続けていたように思います。
いろいろな兼ね合いでこうなってしまったことで、誰にも予想できなかったはずなので仕方ないですが、来年以降は何か改善してほしいです。

今年も決勝が楽しみです。



(18:52)